初めに給排水管更新の業者を決めるにはどうしたら良い結果が得られるかを教示します。
給排水更新施工業者の選定
選定の前に工事業者を決めたいという意思のある時、皆様自身が工事業者と仮定した場合どのような、情報を得られたら見積りができるかということが重要です。例えば解かりやすく車の購入する場合をとりあげます。
セダンとかSUVとかすでにカテゴリーは決まっているものとします。
この時、メーカー、車全体のデザイン、室内品質、エンジン性能、荷物の積載量、車体のカラーなど、皆さまが車を選ぶときにそれぞれ判断していく順番みたいなものです。
まずは車種を選定します。勿論メーカー選定から入っていく方も大勢おります。
ここで何か気が付きませんか。
そうですこれで、形、姿が見えます。その次はエンジン仕様、内装仕様を選定していくはずです。
では、給排水管更新工事に例えてみます。
1.やはり、最初に形の見える設計図面が必要です。 車に例えればメーカーと車種の選定
図面を見ればどの場所に配管を更新するのかが解かります。
2.次に設計仕様書が必要です。 車に例えればグレードと色及び装備内容の選定
これで工事の条件等が理解できます。
設計図面と仕様書があれば数社に見積もりを同一条件で提示でき、現場での説明は簡単になります。
お勧めできないことは次の事です。
特定の会社 (管理会社及び特定の工事会社)によって調査及び診断から図面作成等をして進めていくこと。
何故か、答えは見積もりの中に調査費・診断費・図面作成費が含まれているからです。
Q1. どうすればいいですか?
A 管理している会社と関係のない、給排水管調査・診断、基本計画を行ってもらえる会社を選定することです。
Q2. 何故Q1の答えのようにするのですか?
A 公平中立的な立場に立ち複数の業者に見積り依頼をすることで、競争原理を働かせコストの抑制が可能となります。
Q3 マンションの理事にそのような事が出来る人がいませんが・・・・?
A 業者決定までコンサルタントにお願いするのがベストです。
Q4 どのようなメリットがありますか?
A 理事会からも知り合いの工事業者を2社見積もり依頼を行い、かつ管理組合経由でこの件を公募します。自分たちの知っている工事業者も見積りに参加させ、かつ無関係の業者も参加するので公正明大に業者選定ができます。
終わりに
色々なパターンで見積もりを工事業者に依頼できますが、設計図面と仕様書がない事にはどの会社の見積もりが正確なのか後日検証もできません。やはり最低限設計図面と仕様書は必要です。
なお理想を言えば、説明会に業者を一斉に呼びその時説明をするのが効率的なやり方です。